鹿児島 田舎の農家日記
イノシシ対策の電気柵、費用はいくら?3年間で約10万円かかった実例
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イノシシ対策の電気柵、費用はいくら?3年間で約10万円かかった実例

📅 2026/11/5

畑や田んぼをイノシシに荒らされた方へ

朝、田んぼを見に行ったら掘り返されていた。

あの光景を見たときの怒りと焦りは、経験した人にしか分からないと思います。一年かけて育ててきたものが、一晩で台無しになるんですから。

うちも同じ経験をしました。この記事では、

  • 実際にいくらかかったか
  • 補助金は使えるのか
  • イノシシは田んぼで何をするのか

を、包み隠さず書きます。


イノシシが出るようになったのは3年前から

うちの地域でイノシシを見かけるようになったのは、3年前からです。

長年この地域に住んでいる義父も夫も、それまで見たことがなかったそうです。山の中にはいたのでしょうが、人里まで下りてくることはありませんでした。

それが突然、田んぼに現れるようになりました。


最初の年は、とにかく急いだ

最初に出たときは、電気柵を買うところからでした。

被害が出てから慌てて注文し、届いたらすぐ設置。めちゃくちゃ急いだのを覚えています。

こうなると、じっくり比較している余裕はありません。「とにかく今すぐ守らないと」という気持ちでした。

電気柵の本体


かかった費用は約10万円

3年間の合計

最初の年に一式を購入し、その後も足りない分を買い足していった結果、

合計で約10万円ほどかかりました。

内訳のイメージ

項目内容
本体(電源装置)太陽光+電池で動くタイプ
電線田んぼの周囲をぐるりと囲む長さ
支柱数メートルおきに必要
碍子・クリップなど電線を支柱に留める部品

田んぼの広さや形で必要な長さが変わるので、一概には言えません。うちは複数の田んぼがあるので、その分かさみました。

田んぼを囲む電気柵


補助金は使いませんでした

行政の補助制度はあります

多くの自治体で、獣害対策の補助金が用意されています。設置費用の一部を補助してもらえる制度です。

でも、うちは使いませんでした

理由は単純です。

急いでいたから。

申請して、審査を待って、承認が下りてから購入——そんな時間はありませんでした。その間にも、田んぼは荒らされ続けます。

これから設置する方へ

もしまだ被害が出ていないなら、補助金の利用を検討する価値は十分あります。10万円が数万円で済むかもしれません。

お住まいの市町村の農政課・農林振興課などに問い合わせてみてください。

ただ、すでに被害が出ているなら、急ぐことを優先したほうがいいと思います。待っている間の損失のほうが大きくなります。


電気柵を張っていないところは、やはり入られます

これが現実です。

守った場所は守れる。守っていない場所は入られる。

電気柵の設置前

当たり前のようですが、実感として強く残っています。中途半端に囲っても、イノシシは必ず隙間を見つけます。

うちも今年、田んぼに設置したあと、さつまいも畑にも追加で設置することになりました。


イノシシは田んぼで何をするのか

これが意外と知られていないので、書いておきます。

餌を探している……だけではありません

もちろん餌を探しているのでしょう。でも、それだけではないんです。

水がまだある時期、もはや水遊びです。

泥の中を転がり回った跡が、はっきり残っています。遊んだとしか思えません(笑)

稲は踏み倒され、泥だらけ。せっかくまっすぐ植えた苗が、ぐちゃぐちゃになります。

獣臭が残ると、もう食べられません

もっと深刻なのはこちらです。

少し稲が大きくなっていたところは、獣臭が残ってしまいます。

こうなると、そのあたりの米はもう食べられません。

食べられないと分かっているので、その時点で刈ってしまいます。収穫を待つ意味がないからです。


一生懸命育てたのに

正直に書きます。

そりゃ、めっちゃ腹立ちます。

種まきから田植え、数えきれない草刈り、害虫対策。半年かけて手をかけてきたものが、一晩で駄目になるんです。

腹が立たないわけがありません。


でも、イノシシも必死なのでしょう

そう思う一方で、こうも思います。

イノシシも、山に餌がなくなって腹が立っているんでしょうけど。

3年前まで、彼らは山にいました。人里に下りてこなくても生きていけたんです。それが下りてくるようになったのは、山に何か変化があったからでしょう。

どちらが悪いという話ではないのかもしれません。それでも、こちらは作物を守らないといけない。折り合いをつけながらやっていくしかないのだと思います。


まとめ:これから設置を考えている方へ

項目うちの場合
費用3年間で約10万円
補助金急いでいたため使わず
効果張った場所は守れた
注意点張っていない場所は入られる

設置のポイント

  • 被害が出る前に準備できるなら、補助金を調べる
  • すでに被害が出ているなら、とにかく急ぐ
  • 中途半端に囲わない。隙間は必ず見つけられます
  • 草が電線に触れると漏電するので、定期的な草刈りが必要です

今年は電気柵のおかげで、無事に稲刈りを迎えられました。決して安い買い物ではありませんが、一年分の収穫を守れると考えれば、必要な投資だと思っています。

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