米作りカレンダー|鹿児島の農家が1年の作業を月別にまとめました
📅 2026/10/18
お米は1年でどう育つのか
「お米作りって、いつ何をするの?」
スーパーに並ぶお米を見ても、そこに至るまでの作業はなかなか見えません。
このページでは、鹿児島の小さな農家であるうちが、実際に1年かけて行った作業を月別にまとめました。2026年に秋ほなみ・秋の舞という2品種を育てた、ありのままの記録です。
各作業の詳しい様子は、それぞれの記事にリンクしてあります。
※作業時期は地域や品種によって変わります。鹿児島は比較的温暖なので、他の地域より早めの作業になることもあります。
年間スケジュール早見表
| 月 | 主な作業 |
|---|---|
| 4月 | 年間計画・準備 |
| 5月 | 種まき・育苗・草刈り・溝上げ |
| 6月 | 代かき・田植え |
| 7月 | 水管理・草刈り |
| 8月 | 害虫対策・獣害対策・草刈り |
| 9月 | 稲刈り前の準備・草刈り |
| 10月 | 稲刈り・乾燥・片付け |
4月:1年の計画を立てる
本格的な作業が始まる前に、今年どの品種を、いつ植えるかを決めます。
うちは鹿児島生まれの2品種を育てています。
- 秋ほなみ:種まき5月中旬、田植え6月上旬
- 秋の舞:種まき5月下旬、田植え6月下旬
同じ日に全部植えるのではなく、時期をずらすことで作業が集中しすぎないようにしています。
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5月:種まきと田んぼの準備
種まき(育苗)
田んぼに直接種をまくのではなく、まず苗箱で苗を育てます。
苗箱に土を入れ、種をまき、培土をかぶせて、アルミフィルムをかける。ここから約1ヶ月かけて、田植えできる大きさまで育てます。
草刈り・溝上げ
同時に、田んぼの周りの整備も進めます。
- 草刈り:畦や法面の草を刈る
- 溝上げ:水路の泥をさらい、水がきちんと流れるようにする
- 用水路清掃:地域みんなで行う共同作業
この時期から、草との長い戦いが始まります。
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6月:代かきと田植え
代かき
田植えの直前、田んぼに水を張ってトラクターで土をかき混ぜ、平らにならす作業です。
これをしっかりやっておくと、苗が植えやすく、水が均一に行き渡り、雑草も生えにくくなります。
田植え
いよいよ本番です。田植え機で植えたあと、四隅や継ぎ目は手植えで仕上げます。
うちでは2品種を2回に分けて植えました。
- 6月6日:秋ほなみ
- 6月20日:秋の舞
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7月:水管理と草刈り
田植えが終わると、派手な作業はありませんが、毎日の見回りが欠かせません。
- 水管理:田んぼの水位を調整する
- 草刈り:梅雨時期は草の伸びが早く、場所によっては2週間ごと
梅雨の草刈りは本当にエンドレスです。義父の口癖は「元気なのは草だけやっど!」。
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8月:害虫と獣害との戦い
稲が育ってくると、新たな敵が現れます。
害虫対策
ハマキという害虫が発生すると、葉が葉巻のように丸まって白くなります。放っておくと全体に広がるので、用法用量を守って薬剤を散布します。
イノシシ対策
近くの田んぼにイノシシが出たという情報が入り、急いで電気柵を設置しました。稲刈りまで、この柵で田んぼを守ります。
暑さ対策
鹿児島の夏は過酷です。空調服は農作業の必需品になっています。
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9月:稲刈りに向けて
稲の穂が垂れ始め、田んぼが黄金色に変わっていきます。
最後の草刈りをして、コンバインや乾燥機の準備を進めます。あとは台風や病害虫が来ないことを祈るばかりです。
畦には彼岸花が咲き、いよいよ収穫が近いことを知らせてくれます。
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10月:稲刈りと仕上げ
稲刈り
いよいよ収穫です。うちは2品種なので、稲刈りも2回に分かれます。
- 10月3日:秋の舞
- 10月11日:秋ほなみ
天気がすべてなので、晴れが続く日を狙って一気に刈り取ります。
稲刈り後の作業
刈って終わりではありません。
- 電柵の撤去:設置も撤去も手間がかかります
- わら集め:田んぼに残ったわらをまとめる
- 乾燥:乾燥機にかけて水分量を調整する
- 袋詰め:乾燥が終わったお米を袋に詰める
そして——新米が炊き上がります。
半年かけて育てたお米を初めて口にする瞬間は、何度経験しても格別です。
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米作りは「草との戦い」でもある
こうして1年を振り返ると、どの月にも草刈りが入っていることに気づきます。
実際、今年何度草を刈ったのか、もう数えていません。米作りは、稲を育てる作業であると同時に、草や虫や獣との付き合い方を考える仕事なのだと思います。
それでも、新米の一膳にたどり着いたときには、すべての苦労が報われます。
このブログについて
鹿児島で、義父をメインに家族みんなで米作りをしています。農機具のレビューや、ブドウ・梨・野菜づくりの記録も書いています。
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