お米の白い粒は食べて大丈夫?シラタ(白未熟粒)を農家が解説
📅 2026/11/3
お米に白い粒が混ざっている…食べても大丈夫?
お米を研いでいるとき、白く濁った粒が混ざっているのに気づいて、不安になった方もいるかもしれません。
古くなったの? カビ? 食べて大丈夫なの?
結論から言うと、問題なく食べられます。
その白い粒は「シラタ」と呼ばれるもので、カビでも、傷んでいるわけでもありません。稲が育つ過程でできる、ごく自然な粒です。
うちでも毎年のように出ますし、普通に食べています。味も、気になるほど落ちることはありません。
どういうものなのか、農家の立場から説明しますね。
シラタ(白未熟粒)とは
お米をよく見ると、白く濁った粒が混ざっていることがあります。
これがシラタです。正式には白未熟粒(しろみじゅくりゅう)、または**粉状質米(ふんじょうしつまい)**と呼ばれます。
秋の舞を食べた記事でも少し触れましたが、今回はもう少し詳しく見てみます。
なぜ白く見えるのか
お米の中身は、本来デンプンがぎっしり詰まっています。ところが、何らかの理由でデンプンがうまく詰まりきらないと、粒の内部に細かい隙間ができます。
すると、その隙間で光が乱反射して、白く濁って見えるというわけです。
つまりシラタは、中身がスカスカになった粒ということになります。
主な原因は「登熟期の高温」
シラタができる一番の原因は、稲の実が充実していく時期(登熟期)の高温です。
岩手県農業研究センターの報告によると、
- 出穂後20日間の最低気温が約23℃
- 平均気温が約26〜27℃
を超えると、シラタが出やすくなるとされています。
興味深いのは、農研機構の解説にある実験結果です。穂だけを高温にすると白濁する一方、穂が適温なら茎や葉が高温でもほとんど影響がなかったそうです。
つまり、穂そのものの温度が決め手になるんですね。
鹿児島は温暖なので、この問題とは毎年向き合うことになります。
今年の新米と、昨年の古米を比べてみました
せっかくなので、実際に並べて比べてみました。
どちらも同じ秋ほなみです。
今年の秋ほなみ(新米)

昨年の秋ほなみ(古米)

見比べてみると
いかがでしょうか。
見た感じの比較では、新米のほうがシラタが少なそうです。
新米は透き通った粒が多く、全体にツヤがあります。古米のほうは、白っぽい粒がやや目立つように見えます。
秋の舞を食べた記事でも「今年はシラタが少なくてきれい」と書きましたが、こうして並べると違いが分かりやすいですね。
義父の管理の成果だと思います。
でも、古米もおいしいんです
ここが正直に書きたいところです。
古米も食べますが、おいしいんですよ(笑)
シラタが多いと見た目の評価は下がります。等級にも影響します。でも——
食べて「まずい」と感じたことはありません。
シラタが多いとダメなのか
調べてみると、シラタは主に見た目と等級の問題です。
- 検査で等級が下がる
- 市場での評価が下がる
- 炊き上がりの見た目がやや劣る
ただ、栄養や安全性に問題があるわけではありません。味についても、劇的に落ちるものではないようです。
とはいえ、農家としては少ないに越したことはありません。等級は収入に直結しますから。
新米が出ると「古米」になるのも
余談ですが、前にも書いたとおり——
新米が採れた途端に「古米」と呼ばれるようになるのも、ちょっとかわいそうですよね。
去年まで「新米」としてもてはやされていたのに、一年経っただけで格下げです。十分おいしいのに。
まとめ
| シラタとは | デンプンが詰まりきらず白く濁った粒 |
| 主な原因 | 登熟期(特に穂)の高温 |
| 影響 | 見た目・等級が下がる |
| 味 | 大きく落ちるわけではない |
今年は猛暑でしたが、それでもシラタが少なく仕上がったのは嬉しい結果でした。
来年も暑くなりそうですが、またうまく育ってくれることを願っています🌾
参考にしたページ
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